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お疲れ様でした! 今季で愛するクラブを去る功労者10人。クラブ愛でチームを牽引してきたのは?【23/24シーズン】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:イケル・ムニアイン

ビルバオのイケル・ムニアイン
【写真:Getty Images】


生年月日:1992年12月19日
所属クラブ:アスレティック・ビルバオ
トップチーム在籍期間:15シーズン
クラブ通算成績:560試合76得点70アシスト

 サッカー選手の移籍市場が活発になっている近年において、1つのクラブに長く在籍する者はどんどん稀有になってきている。そんな中、アスレティック・ビルバオの象徴的選手の1人であるイケル・ムニアインは、ワンクラブマンとして愛するクラブにキャリアを捧げてきた。

 ムニアインが“バスク純血主義”を貫くビルバオの門戸を叩いたのは12歳の時であった。そこから順調にステップアップしていくと16歳の若さでプロデビューを果たし、クラブの最年少出場記録や最年少得点記録も更新した。“バスクの至宝”はクラブに絶対的な忠誠を誓い、2018年11月には契約解除金を設定せずに6年の長期契約を結ぶ。他クラブへの移籍という選択肢を排除したこの契約は今夏に満了を迎え、ムニアインも惜しまれながらとうとうクラブから去る決断を下した。

 最愛のクラブで過ごしていたとはいえ、ムニアインのキャリアは決して易しいものではなかった。2度の前十字靭帯断裂に見舞われ、コパ・デル・レイやUEFAヨーロッパリーグ(EL)の決勝で敗れ、涙を呑んだ。ビッグクラブへ移籍していれば、より華やかなキャリアを歩めたかもしれない。

 しかし今季、ムニアインはとうとう悲願であったコパ・デル・レイのタイトルを獲得し、ビルバオで有終の美を飾ることができた。これまで同クラブでは歴代2位となる公式戦560試合に出場している。スペインA代表として出場したのは2試合だが、それでもムニアインが同国を代表するサッカー選手であることに異論はないだろう。

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