CB:ネイサン・コリンズ(ブレントフォード)
【写真:Getty Images】
生年月日:2001年4月30日
リーグ戦成績:32試合1得点1アシスト
昨季ブレントフォードはトップハーフでフィニッシュしたが、今季は16位と残留争いに巻き込まれてしまった。エースのアイバン・トニーが前半戦を欠場したため得点力不足による不調と思われがちだが、実際は昨季との比較で得点数の差は「2」しかない。逆に失点は46から65へと「19」も増えており、守備の崩壊がチームの不調を招いた。
昨季セーブ数とセーブ率でトップだったダビド・ラヤがアーセナルに引き抜かれたこともチームとして大きなマイナスだったが、それ以上に痛恨だったのがDF陣のイージーミスの数々だ。中でも昨夏にウォルバーハンプトン(以下ウルブス)から加入したネイサン・コリンズはフィールドプレイヤーではリーグワーストとなる4回も失点に繋がるミスを犯しており、目に余るプレーが多かった。
特に保持の局面での判断が不安定で、古巣ウルブスとの一戦では2度も相手にプレゼントパスを出して失点に関与。他にも球離れの悪さや相手のプレスに対して貧弱な部分をみせてピンチを招くことが多かった。好調な試合では勝利に貢献するスーパーなブロックもあっただけに、好不調の波の激しさは改善したいところだ。
CB:クレマン・ラングレ(アストン・ヴィラ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1995年6月17日
リーグ戦成績:14試合0得点1アシスト
かつてクレマン・ラングレはバルセロナでレギュラーを務めていたが、その評価は毎年のように下がっている。今季ローン移籍で加入したアストン・ヴィラでも低調なパフォーマンスを連発して、サポーターの不満を買った。
ラングレがアストン・ヴィラに加入したのは昨夏の移籍市場最終日で、開幕戦で守備の要であるタイロン・ミングスが今季絶望の大怪我を負ったことを受けての緊急補強だった。そのため立場とすればエズリ・コンサ、パウ・トーレス、ジエゴ・カルロスに次ぐ4番手であり、プレミアリーグでは第18節シェフィールド・ユナイテッド戦が最初の出場となっている。
彼が出番を得られるようになった背景は第17節でパウ・トーレスが負傷したことが大きく、そこから12試合連続でスタメン出場を飾った。しかし、彼のように最終ラインから攻撃のスイッチを入れることができず、かと言ってミングスのような堅い守備力もない。言い方は悪いが攻守に“中途半端”だった。
それは結果にハッキリと表れており、パウ・トーレス出場時の平均勝ち点が「2.07」だったのに対してラングレ出場時は「1.29」まで下がる。得点も「2.08」から「1.71」、失点も「1.35」から「2.10」とすべてのスタッツが悪化しているのだ。これではアストン・ヴィラが買い取るはずもなく、今シーズン限りでバルセロナに復帰することが確実視されている。