アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
【写真:Getty Images】
生年月日:2000年7月21日
リーグ戦成績:31試合27得点5アシスト
アーリング・ハーランドは36ゴールを決めた昨シーズンと比較をするとインパクトに欠けたが、今シーズンも得点王に輝き、マンチェスター・シティを4連覇に導いた。リーグ得点王をベストイレブンから外すわけにはいかないだろう。
今シーズンもハーランドは出だしが好調で開幕戦で2ゴールを記録。しかし、シーズン中盤に約1ヶ月の離脱を余儀なくされるなど、調子の波があるシーズンだった。実際に28回のビッグチャンスを逃しながら36ゴールを決めた昨シーズンと比較をすると、今シーズンは34回のビッグチャンスを逃して27ゴールに留まっており、ビッグチャンスを外した数とゴール数のバランスが逆転している。
確かにチャンスを外し過ぎたかもしれないが、シーズン最終盤は帳尻を合わせるように得点を量産。ウォルバーハンプトンとの第36節で4ゴールの固め打ちを披露すると、マンチェスター・シティがこれまで一度も勝ったことがなかった難所トッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われた第34節延期分トッテナム戦で殊勲の2ゴ-ルを記録。この2ゴールがなければマンチェスター・シティは優勝を成し遂げておらず、最後の最後でエースらしい高い決定力で4連覇に導いた。
オリー・ワトキンス(アストン・ヴィラ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1995年12月30日
リーグ戦成績:37試合19得点13アシスト
アストン・ヴィラのオリー・ワトキンスは今シーズンに限定すると、得点王に輝いたアーリング・ハーランド以上の評価を受けていると言っても過言ではない。32ゴールへの直接関与はコール・パーマーに次ぐ数字であり、13アシストを記録したことでアシスト王にも輝いた。
特筆すべきはこれらが全てPK以外で決まった得点であること。パーマーは9ゴール、ハーランドは7ゴールPKで稼いでいるが、ワトキンスはチームのキッカーがドウグラス・ルイスのため1本もPKを蹴っていない。その中で19ゴールを決めたのは素晴らしい結果だ。
リバプールとの第37節で披露した相手DFをドリブルで出し抜いてからのマイナスのパスなど、チャンスメイカーとしても優秀だ。ストライカーの選手なため勘違いされがちだが、アシスト王は運ではなく実力で勝ち取ったものである。また稼働率の高さも魅力的で、今シーズンは1試合を除く37試合で先発出場。常にこのストライカーが最前線に君臨し続けることができたのが、アストン・ヴィラのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得につながったと言える。