SB:ベン・ホワイト(アーセナル)
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年10月8日
リーグ戦成績:37試合4得点4アシスト
右SBにはアーセナルの躍進に大きく貢献したベン・ホワイトを選出している。このイングランド代表DFは全10試合に出場したUEFAチャンピオンズリーグ(CL)と並行しながら、プレミアリーグでは膝を負傷したバーンリー戦以外すべてに出場。守備ではリーグ最少失点、攻撃面では8得点に直接関与と特筆すべき活躍を披露した。
ホワイトは昨シーズンもプレミアリーグ全試合に出場しており、常に計算できる稼働率の高さこそ評価されるべきポイントだろう。開幕戦で両SBを務めたトーマス・パーティとユリアン・ティンバー、そして最終ラインであれば全ポジションでプレー可能な冨安健洋が負傷により多くの試合を欠場したことで、ローテーションが難しかったが、それでもシーズンを完走している。
ホワイトはリーズ・ユナイテッド時代にCBでブレイクした選手だが、直近の2シーズンでプレミアリーグのベストな右SBの一人に成長。マルティン・ウーデゴールとブカヨ・サカとの連係は熟練の域に達しており、ファイナルサードでのアイデアも豊富だ。なおかつ、ハイプレスに出る局面でもしっかりと前に出てボール奪取に貢献しており、攻守にわたる活躍を踏まえるとベストイレブンに相応しい選手だろう。
SB:ヨシュコ・グヴァルディオル(マンチェスター・シティ)
【写真:Getty Images】
生年月日:2002年1月23日
リーグ戦成績:28試合4得点2アシスト
フィジカル面で消費の激しいプレミアリーグにいきなりフィットすることは容易ではない。その中で昨夏にマンチェスター・シティから加入したヨシュコ・グヴァルディオルは、シーズン終盤に見事にアジャストしてみせた。
加入当初こそ相手のウインガー相手に守備面で後手に回ることが多かったが、プレミアリーグの水に慣れてからのパフォーマンスは凄まじかった。特にシーズン最終盤の活躍は見事で、第33節以降だけで4得点2アシストを記録。一つも勝ち星を落とすことが許されなかったアーセナルとの熾烈な優勝争いの中で、最後のエンジンとなったのはこの男の攻撃面での好パフォーマンスだった。
中でもフラム戦でみせたゴールは大きな話題を呼んでいる。ケビン・デ・ブライネとのワンツーでボックス内に進入すると、利き足ではない右足で見事なシュートを完璧なコースに流し込んだ。彼の覚醒がなければリーグ4連覇は達成できなかったかもしれない。
他にも左SBでは、エメルソン・パルミエリ(ウェストハム)やタイリック・ミッチェル(クリスタル・パレス)らも素晴らしい活躍を披露している。しかし、いずれもシーズンを通した安定的なものではなかったため、タイトル獲得に直接貢献したグヴァルディオルをベストイレブンに選出した。