CB:ウィリアン・サリバ(アーセナル)
【写真:Getty Images】
生年月日:2001年3月24日
リーグ戦成績:38試合2得点1アシスト
昨季のウィリアン・サリバはシーズン後半に負傷離脱したことで、最後まで完走することができなかった。その悔しさを糧にして迎えた今シーズンは、フィールドプレイヤーではウォルバーハンプトンのマックス・キルマンと2人しか達成できなかったフルタイム出場を達成。常にピッチに立ち続けてリーグ最少失点の鉄壁の守備を支えた。
プレミアリーグと並行してUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも全10試合で先発出場していることから彼のタフさが伺える。地上戦、空中戦ともに屈強な相手FWに勝ちきれるのがサリバの凄みで、高い位置から相手に圧力をかけるアーセナルの最終ラインに欠かせない選手だ。マンチェスター・ユナイテッド戦でアレハンドロ・ガルナチョ相手にみせたピンポイントのタックルは、彼の守備技術の高さと落ち着きの両方が感じられるシーンだったと言えるだろう。
保持の局面でも常に落ち着いており、相手のプレスに対しても余裕を持ったドリブルやパスで回避。データサイト『Sofa Score』によると、失点に直接関与したシーンはゼロであり、最終ラインからボールを繋ぐスタイルはボールロストのリスクが高いが、その中でも不用意なミスも少なかった。相方のガブリエウ・マガリャンイスとともにベストなCBだったと断言してよいのではないだろうか。
CB:ガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル)
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年12月19日
リーグ戦成績:36試合4得点0アシスト
開幕戦こそスタメンから外れたガブリエウ・マガリャンイスだが、終わってみるとリーグ戦36試合に出場し、アーセナルのディフェンスリーダーとして守備陣を牽引。リーグ最少となる29失点に留めて、最終節まで王者マンチェスター・シティと優勝争いを繰り広げる原動力となった。
クリア数や地上戦勝利数、空中戦勝利数がチーム内のDFでトップだったことからもわかるように、ゴール前で身体を張った守備が光った。身長190cmと大柄ながら対ドリブラーへの対応も光り、ドリブルで抜かれた回数5回は30試合以上に出場したCBではフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)とエズリ・コンサ(アストン・ヴィラ)に次ぐ少なさだった。
また攻守においてセットプレーでの存在感が抜群で、アーセナルはセットプレーからリーグ最多となる20ゴールを奪っている。逆に7失点はマンチェスター・シティに次ぐ少なさと、このブラジル代表DFが攻撃時はターゲット、守備時はディフェンスリーダーとして躍動していた。このセットプレーの強さこそ、今シーズンのアーセナルが強かった理由の一つであり、年間を通してベストイレブンに相応しい活躍を披露した。