悔しさと情けなさ。「マリノスのGKはそう在るべき」
「悔しいというか情けないというか。もっと自分にできたことがあった、やらなければいけないことだらけだったと、振り返れば振り返るほど出てきます。でも練習をやってこなかったという後悔はありません。
練習をしっかりとやってきた自信はあります。ただ、それを発揮できなかったことのほうが悔しい。試合では普段積み重ねてきたものをより多く表現できなければいけないので、そのためにまた練習からこだわってやる。今までもサボっていたつもりはないけど、蓋を開けて試合に出た時にああいうパフォーマンスなのであれば、もっと細部にこだわってやっていくしかない。
先に1点取ってくれているので、自分が失点していなければ勝っていた試合です。今年のポープくん、去年の(一森)純くん、その前に所属していた(高丘)陽平くん、パギさん(朴一圭)、それこそ今も切磋琢磨している(飯倉)大樹くんも、そういう試合を守って勝ってきている。マリノスのGKはそう在るべきだと自分も思っています。勝ちたい欲は本当に強い。応援してくれている人のためにも勝ちたい、勝利を届けたい。そのために、より一層自分に厳しく毎日の時間を大切にしていきたい」
ここで歩みを止めるわけにはいかない。まずは3度目の先発のチャンスを得るために、日々の積み重ねが欠かせない。その先に、白坂楓馬の知らない景色がきっとある。
(取材・文:藤井雅彦)
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