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Jリーグ 6か月前

白坂楓馬には目標がある。追求する「横浜F・マリノスのGKがあるべき姿」。2度目の先発でこみ上げる悔しさ【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤井雅彦 photo by Getty Images

松永成立GKコーチからかけられた言葉



「シゲさんには『試合を通してトータル的には改善できる部分もあるからそこはしっかりやらないといけないけれど、不運な失点のところはお前が考え過ぎることじゃない。でも失点したあとのオーガナイズやチームへの声掛けはできることが絶対にある。チームを救うために今後もやっていくことが伸びしろになる』と言葉をかけていただきました。結局は90分終わった時にどうなっているかがサッカー。そこは個人のパフォーマンスとしてもそうですし、GKとしてチーム全体に投げかけられることがあったと思います」

 前半を1-0で折り返した試合といえば、白坂がJ1初先発を飾った第5節の名古屋グランパス戦が思い浮かぶ。そのゲームでは後半に2失点して逆転負け。1失点目は最終ラインとの連係がもう少し密に行われていれば防げたかもしれない失点で、後半アディショナルタイムに叩き込まれた山中亮輔の直接FKは壁の作り方とGKのポジショニングを総合して考えるとセービングできる可能性があった。

 名古屋戦も、そして再びチャンスが訪れた新潟戦でも、白坂はファインセーブで何度もチームを救っている。松永GKコーチからも「2~3点は止めている」と一定の評価を得ている。

 それでもチームに勝利という結果をもたらせていない以上、フォーカスすべきは失点場面であり、90分間を通してのパフォーマンスだけ。新潟戦直後から矢印を向けているのは、あくまでも自分自身だ。

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