2位:守田英正
生年月日:1995年5月10日
所属クラブ:スポルティングCP(ポルトガル)
23/24リーグ戦成績:29試合2得点4アシスト
ポルトガルの名門クラブであるスポルティングCPは、2023/24シーズンに3年ぶり20度目のリーグ制覇を果たした。そのチームでシーズンを通してレギュラーだったのが、守田英正だ。
守田は、2022/23シーズンに比べて得点数が減少している。中盤から前線に顔を出してゴールを決めることがよくあるイメージの守田にとってはマイナスにも見える要素だが、今季は数字に表れない貢献が光った。
昨年夏にスポルティングCPにヴィクトル・ギェケレシュが加入した。このスウェーデン代表は、リーグ戦で27得点を決めた点取り屋で、チームの全体の得点数も93と、圧倒的な攻撃力を誇っていた。
抜群のインテリジェンスで常に適切な位置にいられる守田は、チームの攻撃力を理解した上でバランスを取り続け、自分が前に出てゴールを狙うのではなく、パスをつなぐことで攻撃を活性化している。それはデータにも表れており、 データサイト『FBref』によると、昨季の守田は、パス成功率が88.4%、プログレッシブパスが1試合あたり約4.3本だったのに対し、今季はパス成功率90.2%でプログレッシブパスが同6.2本となっている。プログレッシブとは、「直近6本のパスで最も高い位置から10ヤード(約9.1メートル)ボールを前進させたパス」と定義されている。つまり、高い水準のパス成功率を維持しながら、縦にクサビを打ち込むようなパスなどが増えたということだろう。
守備でもチームに貢献した守田は、スポルティングCPにとって最高の“黒子”だった。