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明治安田J1リーグ第15節、湘南ベルマーレ対アルビレックス新潟が19日に行われ、2-1で湘南が勝利した。ボールを回され続けた湘南にとっては、理想からかけ離れた展開だったが、運を味方につけて逆転勝利を収めた。しぶとい戦いで掴んだ勝ち点3は、降格圏に沈むチームが浮上するきっかけになるのだろうか。(取材・文:加藤健一)
拭い去った4日前の苦い記憶
ボール保持率は今季最低の31%で、前半だけで3度の決定機を作られた。先制される苦しい展開になったが、先制された5分後に追いつき、60分にルキアンのこの日2点目のゴールで逆転に成功した。終盤は布陣を[3-1-4-2]から[3-4-2-1]に変えてブロックを敷き、したたかに守り切って3試合ぶりに勝ち点3を獲得している。
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主審の先立圭吾が試合終了を告げるホイッスルを鳴らした瞬間、田中聡はピッチに倒れ込み、キム・ミンテは地面を叩いて感情を表した。試合終了間際に退場者を出し、直後のプレーで決勝点を許した4日前の苦い記憶を拭い去った安堵感がピッチに充満していた。
「(15日の柏レイソル戦は)いい内容で負けて、今日どういう状態でピッチに向かうのかが凄く大事で、問われている試合だった。その中で今日の前半は本当に、本当に反省しないといけない」
鈴木雄斗も仲間たちと同様にピッチで勝利を喜んだが、それと同時に冷静にチームの課題を見つめていた。
立ち上がりこそ湘南はアグレッシブなプレーを見せたが、次第に主導権を新潟に明け渡すことになる。秋山裕紀と2センターバックを起点に、サイドバックを出口にして組み立てる新潟の攻撃に対し、湘南の守備は後手を踏んだ。湘南のディフェンスラインはずるずる下がり、新潟は中央で起点を作ってサイドからチャンスを作っていた。
前半の湘南には明らかに何かが欠けていた。新加入ながら開幕からフルタイム出場を続ける鈴木雄斗は、その原因に言及する。