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「失点の責任は私にある」浦和レッズ、ジョアン・ミレッGKコーチが西川周作のプレーを解説。「なぜミスしたか」の本質

text by 川原宏樹 photo by Getty Images

ジョアン・ミレッが繰り返す魔法の言葉

浦和レッズ出身の鈴木彩艶
【写真:Getty Images】



「たとえば、フリーになっている相手にシュートを決められてしまったとします。おそらく大半はフリーにさせてしまった守備のせいにして、GKの責任は問わないのではないでしょうか。

 ですが、私は“なぜ”そのシュートを止められなかったのかという考え方でアプローチします。シュートに対するアクションは正しかったのか、シュート以前にGKが防げる機会はなかったのかと分析していきます。そのように考えなければ、気づきはなく向上は得られません。ただ守備の選手のみに責任を負わせていては、プレーしているGK本人すら気づきを得られず成長機会を失ってしまうのです」

 ミレッは著書にて魔法の言葉と表現して、「Porque」が大事と説いている。「Porque」は日本語に訳すると「なぜ」になる。著書でも「『なぜ?』と常に何に対しても考え続けたと講じている。実際にミレッはあらゆる失点に対して、「なぜ?」とGKのプレー機会について考察している。

 ミレッと同じように失点シーンについて、「なぜ?」と考察することがGKへの理解を深めるスタートになることだろう。

(取材・文:川原宏樹)

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【了】

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