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Jリーグ 6か月前

「久保建英は不思議な身体の使い方」一流サッカー選手でさえヒザ人間になる危険「中田英寿は当たりに弱くなった」

シリーズ:4xCORE(クアトロコア) text by 清水英斗 photo by Getty Images

足が細くても強烈なシュートは打てる「バランスが逆転したら最悪ですよ」

「たとえば、Jリーガーはヒザを中心に動く人が多いので、前腿やふくらはぎにものすごい筋肉が付いている選手をよく見ます。うちにトレーニングに来ている選手も、みんな足が太かったのですが、仙腸関節を動かすように改善すると、四肢の筋肉を使わなくなるので、少しずつ細くなっていきました。

 え? サッカー選手なのに足が細くていいの? と思う人はいるかもしれませんが、海外の選手を見てもらえれば、わかると思います。ネイマールも強烈なシュートを打ったりしますが、足自体は細いです。三笘薫選手も上半身はものすごい筋肉を付けていますが、足はあまり太くないですよね。仙腸関節など骨盤を動かすことができれば、骨盤はエネルギーが大きいので、足が太くなくても、強烈なシュートを打てる。それは海外のサッカーを見ていればわかると思います」

 もちろん、トレーニングで筋力を上げること自体が悪いわけではない。問題はバランスが崩れるリスクだと、河口氏は念を押す。

「四肢の筋肉が全く要らないわけではありません。体幹を強くしても、結局ボールとコンタクトするのは足先ですから、その力もある程度は要ります。ただ、仙腸関節を動かす体幹の筋肉とのバランスが逆転してしまったら、最悪ですよ、ということ。

 実は僕も昔は、四肢の筋力は要らない、クアトロコアだけやっておけば大丈夫、くらいのことを言っていたのですが、途中から変わり、四肢も当然必要だという考えになりました。というのも、僕の場合は四肢の筋肉が元々あり、骨盤を動かすことでパフォーマンスが改善されたので、たまたま必要なかっただけ。バランスが逆転したら最悪ですが、体幹をしっかり強くし、動く状態で、四肢も連動して上げることはパフォーマンス向上に役立つと思います」

 仙腸関節の動き、骨盤から動く身体パフォーマンス。河口氏によれば、サッカー日本代表それが最も優れているのは、やはり三笘とのことだ。骨盤がしなやかに動いているのは、プレーからもよくわかる。また、伊東純也も三笘に次ぐ動きをしている。

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