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Jリーグ 6か月前

「ここまで悔しすぎる1か月は…」セレッソ大阪、西尾隆矢が反省する一瞬の判断。屈辱のアジア杯を経て「本当に…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

同期の藤尾翔太との対峙「怖さは…」



 「西尾は五輪予選で厳しい経験をして戻ってきましたけど、日頃と変わらず高いリーダーシップとモチベーションを見せ、チームを引っ張ってくれている。日々のトレーニングに全力でのぞむ姿勢は素晴らしいし、この連戦では彼の力が非常に重要になる」と小菊監督も大きな期待を寄せ、キャプテンマークを託して町田戦に送り出した。

 となれば、長身FWオ・セフンら絶好調の町田FW陣を確実に止めるしかない。西尾率いるセレッソ守備陣は高い集中力を持ってゲームに入った。序盤はセレッソユースの同期でU-23日本代表の仲間でもある藤尾翔太のスピードに手こずる場面も散見されたが、「翔太のことは分かっているので、怖さはなかった」と余裕を持って対応していたという。

 オ・セフン目がけてタテへタテへ蹴り出してくる相手の攻撃は確かに厄介ではあったが、西尾は要所要所で体を張って阻止。前半は無失点で乗り切ることができた。

 スコアレスのまま迎えた後半。セレッソは温存していたレオ・セアラやルーカス・フェルナンデスら攻撃のキーマンを次々と投入し、貪欲にゴールを狙いに行った。進境著しい右サイドバック・奥田勇斗がボランチの位置まで上がり、田中駿汰ら中盤も流動的に動くという可変スタイルも攻めの迫力と推進力をもたらし、彼らは後半だけで9本のシュートを打った。

 しかしながら、決定機をモノにできないのが今の課題。そうなると逆に町田に一瞬のスキを突かれることになる。70分の1失点目はまさにそうだった。ルーカス・フェルナンデスが左から仕掛け、攻め込んでいたボールを途中出場のナ・サンホに拾われ、藤尾、鈴木準弥とつながれたことで、瞬く間に劣勢に陥ってしまったのだ。そこから右のオープンスペースに走り込んだナ・サンホが中に折り返し、オ・セフンがゴール。背番号90の前にいた西尾はクリアしようと懸命に足を伸ばしたが、止めきれなかった。

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