フットボールチャンネル

フォーカス 5か月前

株爆上がり!? 欧州、今季の“サプライズ”監督6人。予想外の大躍進を成し遂げた男たち

text by 編集部 photo by Getty Images

ミチェル(ジローナ/スペイン)

ジローナ監督のミチェル
【写真:Getty Images】

生年月日:1975年10月30日
就任期間:2021年7月~
23/24リーグ戦成績:35試合23勝6分6敗(2位)

 ジローナの監督にミチェルが就任した2021年当時、同クラブは2部リーグのチームであり決して強いとは言えなかった。しかし、1年で1部に昇格すると、昨季はリーグトップ10フィニッシュ。そして今季は飛躍のシーズンを送っており、一時首位に立つなど、レアル・マドリードと激しいデッドヒートを繰り広げた。シーズンが進むにつれ勢いは弱まってきたものの、バルセロナに対してはシーズンダブルを達成するなどその強さは本物で、クラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を果たしている。

 ジローナのサッカーは、従来のポゼッションサッカーからさらにアレンジを加えたものとなっている。現在、攻撃時には片方のSBがアンカーの横に入って3-2-5の布陣を構成するのが主流だが、ジローナはSBがIHの位置に入り、トップ下がさらにポジションをあげる3-3-4のフォーメーションを敷く。疑似IHの2人と前線の4人の6人でボールを動かすため、その攻撃は非常に強力だ。WGにボールが入ると疑似IHの選手がSB裏への抜け出しを積極的に狙う。そうなるとスペースが生まれるため、サヴィオなどのWGがさらに輝くこととなるのだ。守備面には不安が残るものの、ち密に練り上げられた戦術だといえるだろう。

 英紙『The Guardian』によると、来季のCL出場についてミチェルは「アンフィールドに行きたい」「バイエルン・ミュンヘンやインテル、ミランといった歴史的なチームを見たい」とCLをかなり楽しみにしている様子だ。クラブ初の舞台でミチェルの戦術はさらに輝くだろう。

1 2 3 4 5 6

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!