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株爆上がり!? 欧州、今季の“サプライズ”監督6人。予想外の大躍進を成し遂げた男たち

text by 編集部 photo by Getty Images

チアゴ・モッタ(ボローニャ/イタリア)

ボローニャ監督のチアゴ・モッタ
【写真:Getty Images】

生年月日:1982年8月28日
就任期間:2022年9月~
23/24リーグ戦成績:36試合18勝13分5敗(3位)

 インテル時代にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝にも貢献したチアゴ・モッタは2018年にパリ・サンジェルマンで選手としてのキャリアを終え、すぐさま同クラブのユース監督に就任した。2019年に就任したジェノアでは、不振にあえぐチームを立て直すことができず、わずか2ヶ月で解任されたものの、次に就任したスペツィアでチームのセリエA残留に貢献した。

 そして2022年にボローニャの監督に就任すると、指導者としての才能が開花。22/23シーズンを9位で終えると、今季は開幕から安定して勝ち点を積み上げ、ついにクラブを史上初のCL出場へと導いてみせた。

 今季のボローニャは堅守のチームである。現時点のリーグ失点数は27で、これは優勝したインテルに次ぐリーグ2番目の数字だ。主に4-1-4-1を敷く同クラブは、守備時にアンカーが最終ラインまで降りてきて5-4ブロックを作る。このブロックがとても強固な上に、全ての選手が強度を緩めることなく守備に奔走するため、簡単には崩すことのできないチームだ。攻撃においてもオランダ期待のFWジョシュア・ザークツィーが動き回りながら中央でボールを保持し、ワイドに開いたサイドの選手に展開して一気に決定機を生み出す。攻守ともに堅実なチームといえるだろう。

 伊紙『Corriere Della Sera』によると、今季好成績を残したモッタには、ユベントスなどイタリアの強豪クラブたちが強い関心を抱いているようだ。中堅クラブをCL圏まで持っていった監督としての手腕は、来季どのチームで見られるのだろうか。

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