両指揮官の「自信」。「何が起きても想定内」
「とても自信がある。ホームでの試合だからね」
「ファンとともにホームでプレーすることが何を意味するのか分かっている。今日は簡単じゃなかった。なぜなら、彼らのファンが自分たちのチームを叫び、応援していたたからだ。2週間後は逆になる。それを利用する必要があるし、我々はそれができると信じている」
キューウェルは試合前日の発言から逸脱することなく、クレスポの虚勢にも同じように応えている。
「ここで試合が終わったと言うつもりはない。それほど愚かではないよ。もちろん、(クレスポは)自分たちのチームはゴールを奪う自信があると言うだろう。ただ、我々もゴールを決めることに自信を持っている」
「私はこのチームに自信を持っています。この試合だけでなく、大会を通して、リーグ戦を通して、我々はどんどん強くなっている」
マリノスは確実に大陸王者の栄光に近づくという素晴らしい決意を示している。キャプテンの喜田拓也は、アウェイゲームでは選手たちがプレッシャーのかかる状況でいかに感情をコントロールできるかが鍵になると考えている。
「メンタル面が鍵になると思います。普段とは違う環境で、思い通りにいかないことの方が多いと思う」
「そのためにしっかり準備して、心してかかりたいと思っている。何が起きても想定内になるような準備を常にしているし、堂々と試合に臨みたい」
マリノスはこの大会中、何度も何度も力を振り絞り、自分たちが勝ち進むために必要なものを持っていることを示してきた。もしマリノスがハッザーア・ビンザイード・スタジアムで冷静さを保ち、自分たちの攻撃の強みを発揮することができれば、5月25日はクラブの歴史に名を刻む日となるだろう。
(取材・文:ショーン・キャロル)
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