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期待に応えられず…。欧州、今季ガッカリの名将6人。クラブ史上最悪の成績を残しそうなのは?

シリーズ:ガッカリの名将 text by 編集部 photo by Getty Images

マウリツィオ・サッリ(ラツィオ)

ラツィオのマウリツィオ・サッリ元監督
【写真:Getty Images】


生年月日:1959年1月10日
今季リーグ戦成績:28試合12勝4分12敗(9位で退任)

 昨シーズンにラツィオは、マウリツィオ・サッリ体制2季目にしてセリエAで優勝したナポリに次ぐ2位でフィニッシュ。12シーズンぶりにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得するなど大成功のシーズンを過ごしていた。

 そして迎えた今シーズンは12年ぶりの世界最高峰の戦いに臨んだが、開幕前から調子が上がらなかった。0-3で敗れたアストン・ヴィラとのプレシーズンマッチではほぼフルメンバーで戦いながら、シュート本数27-3で完敗。不安が残る中で迎えたレッチェとの開幕戦に1-2で敗れると、続く昇格組のジェノアとの第2節でも0-1で敗北を喫した。

 開幕から不安定だったのはチームの象徴的な存在だったセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの退団の影響があまりに大きい。サッリ監督は攻守に彼を軸に据えて戦っていたが、核となる選手を失うと、昨季のようなアタッキングなフットボールは影を潜めた。鎌田大地をはじめとした新戦力もほとんどフィットすることなく、大エースのチーロ・インモービレの不調も尾を引いた。

 それでもUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではグループEを2位で通過して20シーズンぶりの決勝トーナメント進出を果たした。ただ、3月の退任直前は各選手の長所を引き出せなくなってしまい、公式戦4連敗と組織として完全に崩壊。サッリが率いた約2年半でラツィオはCL出場権を獲得など目に見えて成果を残したが、最後は後味悪い形で終わりを迎えた。

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