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フォーカス 7か月前

成長できていない…? レンタル先で苦しんでいるJリーグの逸材6人。武者修行に出るも不遇の男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:豊田晃大(とよだ・こうき)

豊田晃大
【写真:Getty Images】


生年月日:2003年4月11日
保有元クラブ:名古屋グランパス
レンタル先クラブ:いわてグルージャ盛岡(J3)
今季リーグ戦成績:2試合0ゴール0アシスト

 今季からいわてグルージャ盛岡でプレーするFW豊田晃大は3月以降出場が無い。レンタルに出されている逸材たちの中で、苦しんでいる選手の1人だと言えそうだ。

 現在21歳の豊田は、名古屋グランパスの下部組織出身。世代別代表にも何度も招集されてきた期待の若手選手だ。 2022年に名古屋のトップチームに正式昇格を果たしたが、同クラブでの出場機会はYBCルヴァンカップと天皇杯に限られた。出場機会を求めて、昨季はAC長野パルセイロ、今季は岩手へレンタル移籍している。

 岩手ではFW登録となっているが、その本来のプレースタイルはテクニシャンタイプのMFだ。観ている側を驚かせる攻撃センス溢れるプレーが魅力的で、この辺りの特徴は名古屋のホームページに掲載されているQ&Aで「憧れ・目標とする選手」等複数の質問の回答に元ドイツ代表MFメスト・エジルを選んでいることからもうかがえる。また、中盤の複数ポジションで起用可能なユーティリティ性も強みの一つだろう。

 昨夏から所属した長野では、負傷離脱もあって公式戦出場無しに終わってしまった。岩手で迎えた今季は再起を図りたいシーズンのはずだが、今のところ3月に行われたリーグ戦2試合の出場に留まっている。4月17日のYBCルヴァンカップ・セレッソ大阪戦で控えに名を連ねて以降、ベンチ外が続いている点もサポーターにとっては気になるところだ。

 チームは現在J3リーグ最下位に沈んでおり、8日には中三川哲治監督が解任されたことがクラブから発表された。今後、豊田のプレータイムにも影響があるかもしれない。まだ若く、伸び代が十分にあるからこそ、2シーズン連続で不発に終わってしまうことは何としても避けたい。豊田は、岩手の残留を目指す戦いに加わることはできるだろうか。

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