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Jリーグ 7か月前

「ポープ・ウィリアムは面白いくらい変わった」横浜F・マリノスGKを支えるメソッド。「日本人の97%が動かせない」仙腸関節

シリーズ:4xCORE(クアトロコア) text by 清水英斗 photo by Getty Images

特集:4xCORE(クアトロコア)

 一般的に日本人選手は身体能力が劣ると言われるが、三笘薫や伊東純也のように世界最高峰の舞台で優れた身体能力を発揮できる日本人選手もいる。トレーニングによって身体能力を後天的に向上させる方法はあるのか。『4xCORE(クアトロコア)』というメソッドが持つ可能性を探る。(取材・文:清水英斗)


プロフィール:河口正史

元アメリカンフットボール選手でトレーナーの河口正史氏
【写真:松岡健三郎】

1973年生まれ、兵庫県出身。アメリカンフットボール選手として立命館大学では学生日本一に輝く。大学卒業後にNFLヨーロッパで活躍し、NFLチーム「サンフランシスコ49er」のキャンプに参加。引退後は『4xCORE(クアトロコア)』メソッドを開発し、プロ野球、Jリーグ、ラグビー、アメリカンフットボールなどで活躍する選手を多数指導する。株式会社JPEC TOKYO代表取締役としてアスリートのパフォーマンス向上に貢献している。


身体能力をアップさせるメソッド

 今、日本のサッカー界に革新的なトレーニングメソッドが広まりつつある。

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『4xCORE(クアトロコア)』―。

 簡潔に言うなら、4つのコア(体幹)をそれぞれ柔軟に操り、身体の機能を余すことなく効率的に使うためのトレーニング理論だ。清水エスパルスの権田修一、MLS(メジャーリーグサッカー)バンクーバー・ホワイトキャップスの高丘陽平、ヘントのシュミット・ダニエル、横浜F・マリノスの天野純や湘南ベルマーレの鈴木雄斗など、近年このメソッドを取り入れる選手が増えてきた。

 最近ではAFCチャンピオンズリーグ準決勝、ホーム&アウェイの2試合でPK戦を含めてスーパーセーブの山を築いたGK、横浜F・マリノスのポープ・ウィリアムもその一人だ。FC町田ゼルビア時代から、この『クアトロコア』で姿勢や動きを改善し、身体スキルを飛躍的にアップさせている。

 身体能力は選手にとって大きな武器だ。なぜ、三笘薫や伊東純也はあれほどの初速で相手を置き去りにし、グングン加速できるのか。キレの良いターンは、身体をどのように使っているのか。そして、ポープ・ウィリアムは何を改善し、圧巻のパフォーマンスを発揮するに至ったのか。

 その謎を『クアトロコア』が解き明かす。

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