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フォーカス 6か月前

パリ五輪の“中心”になるはずが…。伸び悩んでしまった23歳以下の日本人選手6人。フランス行きが厳しい逸材たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:若月大和(わかつき・やまと)

レノファ山口所属の若月大和
【写真:Getty Images】


生年月日:2002年1月18日
所属クラブ:レノファ山口
2024リーグ戦成績:10試合2得点2アシスト

 若月大和は2019年に行われたFIFA U-17ワールドカップに出場し、U-17オランダ代表相手に2ゴールをあげて注目を集めた選手だ。その時のメンバーには藤田譲瑠チマや鈴木彩艶、三戸舜介もおり、彼らのようにパリ五輪世代を代表する選手となる予感を抱かせる逸材であった。

 17歳にして特別指定選手として湘南ベルマーレでJリーグデビューを果たしていた若月は、2020年の高校卒業後に同クラブへ加入することが内定していた。しかし前述のU-17ワールドカップでの活躍を受けて欧州からオファーが届き、加入後すぐにベルマーレからスイスのFCシオンへの期限付き移籍を決断した。

 裏への抜け出しや抜群のスピード、ドリブル突破を武器にスイスでもゴールをあげることが期待されたが、結果として約2年間の在籍でプレー時間はごく限られたものとなってしまった。トップチームで奪ったゴールは「1」。最後の2021/22シーズンはセカンドチームでのプレーがほとんどであった。結局2022年冬にベルマーレへ復帰となる。欧州での経験を日本で活かしたかったところだが、同クラブでもベンチ外がほとんどの状況に置かれ、在籍中にJリーグでゴールをあげることができなかった。

 高校卒業後すぐの欧州移籍が功を奏さず、キャリアの滑り出しで足踏みして飛躍を遂げることができなかった。だが若月は今季からレノファ山口に完全移籍し、持ち前のスピードを活かして主力の座を掴んでいる。このままJ2で結果を残し、巻き返しとなるだろうか。

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