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Jリーグ 4か月前

浦和レッズ司令塔が称賛する大久保智明の「理解力」。IH起用で中島翔哉を輝かせる記録に残らない献身【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

「ずっと一緒にやっていたからこそ」「それが翔哉くんとの関係の良さ」



「ちょっとした隙でも内側につけるというか、ヴェルディの時のボール回しは、その連続だったので、間をとにかく突いたり、角度がなくてもアウトで入れてみるとか、それが翔哉くんとの関係の良さで話さなくてもいいという感覚はあります」

 大久保は87分、中島は76分までプレーし、互いの長所を引き出し合った。

 新境地となるインサイドでのプレーに大久保は「自分の欲しいタイミングでボールがどんどん出てくるし、周りが上手いのでやりやすさを感じています」と言うと、「ウイングは楽しさもあるけど、インサイドハーフの方がやっていて充実感はありますね」と新鮮な気持ちで取り組んでいる。

 また、同期でヴェルディユース時代に一緒に汗を流してきた渡辺皓太とマッチアップ。「彼が要求しているプレーが分かるというか、皓太が欲しいところにボールが出なかった時に、あそこ出せたよなって僕も敵ながら思うというか、逆にそれが翔哉君とかだったら出してくれるし、感覚は幼少期にずっと一緒にやっていたからこそ、お互いが分かりあう部分があるなと思いました。ヴェルディってすごいなと思いました(笑)」と懐かしさを感じつつも、目の前の対戦を楽しんでいた。

 チームは、これまで戦術に縛られすぎていたきらいもあるが、相手の立ち位置を見て可変。左サイドバックの渡邊凌磨とアンカーのサミュエル・グスタフソンも加わり、流れるようなローテンションでボールを運んでいく。

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