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Jリーグ 7か月前

浦和レッズ司令塔が称賛する大久保智明の「理解力」。IH起用で中島翔哉を輝かせる記録に残らない献身【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

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明治安田J1リーグ第12節、浦和レッズ対横浜F・マリノス戦が6日に埼玉スタジアム2002で行われ、2-1でホームチームが勝利を飾った。守護神・西川周作がJ1史上3人目となる通算600試合出場を達成し、伊藤敦樹が2得点を決めたこの試合で、インサイドハーフで浦和の攻撃に躍動感を生んだ大久保智明のプレーと葛藤に迫る。(取材・文:石田達也)


著者プロフィール:石田達也

千葉県出身。浦和や千葉を中心にJリーグやアマチュアスポーツまで幅広く取材。サッカー専門誌、地域情報誌などにも多数寄稿。「職業サッカークラブ社長」(ベースボール・マガジン社)などの書籍編集を担当。「浦和ACL戦紀」(ELGOLAZO BOOKS)共著がある。


中盤起用に応える大久保智明

浦和レッズMF大久保智明
【写真:Getty Images】

 開幕前には優勝候補に挙げられながら、イージーなミスや組織的な脆さもあり中位を彷徨う。ここまで連勝もなく、直近のリーグ戦4試合でも1勝3敗と波に乗れていない。前節の川崎フロンターレ戦は、ひっくり返す力もなく1-3で敗戦。そこから中2日でのタイトな日程でもあるが浮上のきっかけを掴むために、何が何でも勝ち星が欲しかったのが、この横浜F・マリノス戦だった。

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 大久保智明は「前節、負けた中で、今日は勝たなきゃいけないプレッシャーというのはあったし、そのプレッシャーをみんなが楽しめたのかなと思います」と振り返った。

 序盤から浦和レッズが攻撃的姿勢を強めていき、左インサイドハーフの大久保智明と左ウイングの中島翔哉が息の合ったプレーで敵陣内に押し入る。学年は違えど東京ヴェルディユース育ちの2人。お互いがお互いを意識することや約束事もなく、培ってきた感覚や体に沁みついたプレーを体現する。良い距離感の中で、孤立せず、常に複数のパスコースを持ち、自らも仕掛けられる状況が作れていた。

 試合を終えた大久保は次のように話していた。

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