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フォーカス 7か月前

最高だったのは? 五輪サッカー日本代表、歴代最強のOA選手6人。大舞台で実力を示した大物たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部

DF:森岡隆三


生年月日:1975年10月7日
OA招集:シドニー五輪(2000年)ベスト8

 センターバック3枚を同じ高さに並べ、ボールの状況に応じてディフェンスラインの上げ下げを細かく行う「フラットスリー」は、フィリップ・トルシエ監督率いる日本代表の象徴だ。そのフラットスリーで中心的な役割を担ったDF森岡隆三は、OAとしてオリンピックでも活躍を収めている。

 清水エスパルスで頭角を現した森岡は、1999年3月に日本代表デビューを果たす。当時トルシエ監督の下で代表の若返りを進めていたこともあって、同選手は徐々に出場機会を増やしてディフェンスリーダーへと成長した。
そんな森岡は、2000年に開催されたシドニー五輪のOAに招集される。A代表とU-23日本代表の監督を兼任していたトルシエ監督はMF三浦淳宏、GK楢崎正剛とともに同選手をOA枠に抜擢し、中田英寿や中村俊輔といった若き才能にあふれたU-23 のチームに組み込んだ。

 そして大会が始まると、森岡はフラットスリー戦術の軸として活躍。グループリーグ初戦の南アフリカ代表戦、第2戦のスロバキア代表戦に先発出場して卓越した守備技術を披露した。第3戦のブラジル戦は累積警告による出場停止でピッチに立つことは出来なかったが、森岡が出場した2試合で勝ち点6を積み上げており、これが結果的に決勝トーナメント進出をもたらしている。

 その決勝T第1戦(準々決勝アメリカ戦)は、試合終了間際に追いつかれ2-2で延長戦に突入したが決着がつかず、PK戦で勝敗を決めることに。森岡は3人目のキッカーとしてゴールネットを揺らしている。惜しくもチームはPK戦によって敗れてしまったが、ベスト8という記録に森岡をはじめとするOA選手の貢献度は計り知れないものがあった。

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