フットボールチャンネル

フォーカス 7か月前

最高だったのは? 五輪サッカー日本代表、歴代最強のOA選手6人。大舞台で実力を示した大物たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部

DF:吉田麻也

吉田麻也
【写真:Getty Images】


生年月日:1988年8月24日
OA招集:ロンドン五輪(2012年)ベスト4、東京五輪(2021年)ベスト4

 この男を差し置いて、歴代最強のオーバーエイジについて語ることはできない。

 長年欧州の第一線で戦ってきたDF吉田麻也は過去に3度、オリンピックに出場している。2008年に開催された北京五輪に、チーム最年少となる19歳でメンバー入り。チームを率いていた反町康治監督はOA枠を使わず、吉田にも1試合の出場機会が与えられたが、結果はグループリーグ敗退となった。

 その4年後、吉田はロンドン五輪で自身2度目の五輪出場を果たす。OA枠で招集され、主将に就任。自分より一つ下の選手たちの中で、類まれなキャプテンシーを発揮し守備の要となった。のちにA代表の主力となる選手を多く抱えたチームは、グループリーグを2勝1分無失点で首位通過することに成功している。3試合連続のクリーンシートに貢献した吉田は、準々決勝のエジプト代表戦でセットプレーから自らゴールも奪っている。粘り強く白星を積み上げていた日本だったが、44年ぶりの進出となった準決勝・メキシコ代表戦で自慢の守備が崩れ1-3の敗戦。その後、3位決定戦(韓国代表戦)にも敗れ、吉田にとって2度目の五輪はベスト4で終わった。

 捲土重来を期す3度目の機会は、自国開催となる東京五輪(2021年)で訪れる。

 32歳の吉田は、無観客開催となったこの大会に2度目のOA枠で出場。グループリーグから全試合に出場してチームを準決勝まで導いた。しかし、ワールドクラスのタレントを揃えるスペイン相手に惜敗すると、3位決定戦(メキシコ代表戦)にも敗北。9年前と同じ結末を迎えてしまった。

 最後までメダルを手に入れることは出来なかったが、吉田麻也は間違いなく「史上最強」のOAだ。経験豊富な実力者がいたからこそ、日本はメダルまであと1歩のところまで勝ち進むことが出来たと言えるだろう。

1 2 3 4 5 6

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!