「常にメンタルを…」「才能ある選手が…」「印象的だったのは…」

――そのあとのCKも正確にはじき出しました。

「すごいGKですね。常にメンタルをコントロールしていて、冷静ですね。A代表入りに近づいていると思います」

――小久保が泣いています！ まだ試合は終わっていませんが。

「大丈夫！ 小久保がいるから、ウズベキスタンは点を取ることはできません！」

――まだ終わりません…。

「アディショナルタイムは16分に突入！？」

――試合が終了しました！

「優勝！」

――今日はタフなゲームでしたが、勝利できた要因はどこにあると思いますか？

「自分たちを終始、信じていたように感じました。ピンチもありましたが、90分（プラス20分のアディショナルタイム）を通して、冷静にプレーしていました。守備も落ち着いていましたね。そして、最後にやってきたチャンスを山田が見事に仕留めました」

――このチームの強さはどんなところにあると思いますか？

「選手たちは、自分のためにではなく、一丸となってチームのために戦っていました。それに加えて、才能ある選手が決定的な仕事をしましたね」

――本当にそうですね。ハードワークをこなしていた上に、選手の個性が光りました。

「印象的な活躍を見せた選手はたくさんいますが、特に小久保、藤田、山田は強く印象に残りました。彼らの活躍が、この優勝に影響を与えたことは間違いありません」

――パリ五輪でも期待したいですね！

「本当に楽しみです！」

▽語り手：ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー　英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー　“摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。