MF:アーチー・グレイ(リーズ・ユナイテッド/U-21イングランド代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2006年3月12日
市場価値:1600万ユーロ(約22.4億円)
今季リーグ戦成績:43試合1得点2アシスト
今シーズン“グレイ一族“の4人目の刺客が鮮烈なデビューを飾った。父のアンディ・グレイ、祖父のフランク・グレイ、祖父の兄であるエディ・グレイは全員リーズ・ユナイテッドでのプレー経験があり、中でもエディはクラブの歴史に残る名選手だった。
そんなサラブレッド一家で育ったアーチー・グレイは、カーディフとの今季開幕戦にて17歳の若さでトップチームデビューを飾る。ダニエル・ファルケ監督にスタメンに抜擢された若き逸材はそのまま主力へと定着し、第45節終了時点で43試合に出場と、ほとんどのゲームに絡んでいる。
グレイは球際での強さと相手のプレッシャーを感じさせない細かなタッチのドリブルが魅力の選手だ。本来はボランチを本職としているが、チーム事情の影響もあって今季途中からは右SBでも多くの出場機会を得ている。右SBと言っても典型的なアップダウン型のフルバックではなく、中盤に絞ってビルドアップに参加する“偽SB”の役割を与えられており、自分たちでボールを握るファルケ監督のポゼッションサッカーの最重要人物として躍動している。
スコットランド代表でプレーした父たちとは違ってイングランドの年代別代表に招集されており、今年3月には18歳ながら飛び級でU-21代表に招集されている。こうした活躍が評価されると、今季のチャンピオンシップの若手部門の個人賞を総ナメした。プレミアリーグへの自動昇格は最終節で2位イプスウィッチが敗れた上でリーズが勝利しなければいけない難しい状況にあるが、プレーオフでの昇格の可能性も残されている。リーズの血が流れている若き逸材は、デビュー1年目でクラブを昇格に導く活躍を披露することができるだろうか。