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Jリーグ 6か月前

「もっとどん欲に」アルビレックス新潟MF宮本英治がオフ明けで取った行動。田中達也コーチとの対話で得たヒントとは【コラム】

シリーズ:コラム text by 野本桂子 photo by Keiko Nomoto, Getty Images

田中達也コーチからのアドバイス「そういうのは遠藤保仁さんが上手だった」

アルビレックス新潟MF宮本英治と田中達也コーチ(撮影:野本桂子)
【写真:野本桂子】



「ゴールを奪うまでの糸口を探しながらプレーはしていましたけど、なかなか決定機につながるシーンを作り出せなかった。相手は守備を固めてカウンターを狙っていたので、相手の思い通りの展開になってしまった」。試合後、宮本は振り返った。

 それぞれが悔しさを抱いて迎えたオフ明け、29日の練習でのこと。クラブハウスで全体ミーティングを終えた選手が三々五々、ピッチに出てくる。早めに出てきた宮本は、田中達也アシスタントコーチに自ら声をかけ、何か指導を受けている様子だった。

 それについて尋ねると「配球について聞いていました」と宮本。「達也さんは元日本代表のFWで、一流の球出しの選手とやっていたので、そういう人の話を聞いて、自分の課題を解決する糸口にしたいなと思って話にいきました」。何度かスルーパスが相手の守備網にかかった前節を受け、「ミスをミスで終わらせないで、次につなげていきたい」という思いを持っていた中での行動でもあった。

「パスの受け手がこう持ってくれた方がFWはタイミングが取りやすいとか、受けやすいよとかっていうアドバイスを受けました。パスを狙っているときの雰囲気って、出るじゃないですか。その『出すぞ』っていうオーラを出さないで淡々とやれば、DFも出てくるか分からない。そういうのは遠藤(保仁)さんが上手だったよって。その話はすごく響きました」と、貴重な気付きを得た時間となった。

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