昨季の悔しさを力に「優勝争いに大きく影響してしまった」
優勝争いの真っ只中に身を置くプレッシャーも初めての経験。勝負の夏場、チームは下位に沈んでいた横浜FCと柏レイソルにまさかの連敗を喫した。この2試合で臨んでいた結果を得られなかった上島には厳しい評価が下され、その後はシーズン終了まで先発の機会が一度もやってこなかった。
苦い記憶を忘れることなく、今季始動日直後から自身と向き合った。過去を顧みるのではなく、悔しさを血肉に変えていく。
「去年1年間、自分の中ではチームの力になり切れなかった感覚が強い。チームの優勝争いに自分のパフォーマンスが大きく影響してしまった部分がある。すごく責任を感じるシーズンだった。今年は1年間中心選手として、ディフェンスリーダーとして戦っていくという意気込みでやっている。チームに安定感をもたらして、信頼されるセンターバックになっていきたい」
目指す場所は遠く、まだまだ道半ば。ACL準決勝で韓国Kリーグ王者の蔚山現代と対戦し、その第2戦で退場処分に。カウンターを受けた場面でゴールを守るために身を投げ出した際、残っていた腕が切り返されたボールに触れてしまった。結果論としては、より冷静な対応があったかもしれない。
ただプレーヤーにしか感じられない肌感覚もある。