数多くのチャンスを決めきれず
後半からU-23韓国代表の球際が激しくなった。ぎりぎりのタイミングで足を出すのでファウルが増える。無理はしたくないが負けるわけにもいかない。韓国はギアを上げてきた。
63分、U-23日本代表は3人を交代。田中、平河、川﨑に代わって藤田譲瑠チマ、佐藤恵允、松木玖生が入った。3人が代わってもチームの機能性は同じ、プレーの水準も変わらない。これは長所であり短所でもあるのだが、この大会に関しては明らかにメリットがある。
後半は相手に盛り返されていたが、交代後は松木のボール奪取からのスルーパス、松木のクロスボールから高井幸大のヘディングと2つのチャンスを作る。しかし、75分にCKからU-23韓国代表がヘディングシュートを決めて先制。一進一退の攻防の中、セットプレーから先手をとられた。
失点直後に内野航に代えて細谷真大、荒木に代えて山本理仁を送る。そこからは猛攻が続いた。5つの決定機を作っている。しかし、シュートは相手DFの懸命のブロックに防がれ、あるいはシュートが枠を外れて得点を奪えなかった。
試合を通して数多くのチャンスがありながら決めきれなかったのは反省材料だが、U-23韓国代表と決定力に差があったわけではない。ただ、今大会のチームにありうる負け方だったとも言えるかもしれない。