「次の試合に向けてのポジティブな部分」
――アディショナルタイムは9分あります。
「同点にするのは難しいが、9分のアディショナルタイムがあるので、チャンスが1回は必ず来ると思う。それはあのチャンスか…」
――細谷のヘディングはGK正面でした…。佐藤のヘディングはポストを直撃…。
「今日も決めきれなかった…」
――0-1で敗れました。まずは今日の試合を振り返っていかがでしたか?
「妥当な結果ではないと思うが、この大会は厳しい戦いなので、チャンスを活かさなければ、このような結果になってしまう」
――この試合の日本の課題、得点が取れなかった理由は何だと思いますか?
「率直に言えば、ゴール前の決定力が足りなかった。チャンスは作ったが、それをものにすることができなかった」
――ポジティブな部分はありましたか?
「高井のパフォーマンスは良かったし、藤田と松木が入った後にチャンスが増えた。次の試合に向けてのポジティブな部分だったと思う」
――3試合でフィールドプレーヤー全員がプレーしたこともプラスになりそうですね。
「そうだね。それも間違いなく収穫だ」
――ここまでの3試合から、どのようなベストメンバーを選びますか?
「僕が監督ならばこんな感じだね。GKは小久保玲央ブライアン。DFは関根大輝、高井、木村誠二、大畑歩夢。MFは藤田、松木、山本。FWは山田楓喜、平河、藤尾翔太」
――その反面、不安な部分、不安な選手はいますか?
「今日の野澤のミスは大きかった。それ以外のプレーはそんなに悪くなかったと思うので厳しいかもしれないが、GKがミスをすると、勝敗が決してしまう。それから細谷のコンディションも心配です」
――次の試合(カタール戦)に負けると五輪に出られないので、絶対に勝ってもらいましょう!
「そうだね。これから戦いはさらに厳しくなるが、五輪に出場したいのなら、それは当然なこと。簡単な道ではない。選手はそのプレッシャーに負けてはならない!」
――今日もおつかれさまでした。
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー “摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。
英国人が見たU-23日本代表「ありえない!(笑)」「西尾隆矢はみんなに…」「僕が監督なら…」
サッカーU-23日本代表、全員良かった!? MVPは?【U-23UAE戦どこよりも速い採点】
パリ五輪サッカーU-23日本代表メンバーを予想! スタメン&フォーメーションは?
【了】