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フォーカス 7か月前

来季は2部or3部? 降格危機に瀕する欧州日本人10人。悩めるチームを救うことが期待される救世主たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

GK:長田澪(フォレンダム/オランダ)

フォレンダムGK長田澪
【写真:Getty Images】


生年月日:2004年4月16日
所属クラブ順位:17位(エールディビジ/18チーム)
今季リーグ戦成績:30試合74失点

 長田澪は今シーズン最も欧州で出場機会を得ている10代の日本人選手である。ドイツと日本のハーフである若き守護神は、今季ブレーメンからオランダのフォレンダムへとローン移籍しており、エールディビジ第30節終了時点で全試合フル出場している。

 30試合で74失点というのは、失点し過ぎとも思われるかもしれないが、第一にフォレンダムの守備が崩壊していることを忘れてはならない。彼はリーグ2位の選手よりも30セーブも多い167セーブを記録しており、データサイト『Sofa Score』によると、全18チームの正GKの中で最高点となる「7.41」のレーティングがついている。

 異次元の大活躍だったのが第28節フェイエノールト戦だ。この試合でフォレンダムは11本もの枠内シュートを打たれたが、その全てを長田がセーブ。見事スコアレスドローに持ち込んだ。また、直近の第30節エクセルシオール戦で11セーブを記録するなど、孤軍奮闘の活躍を披露している。

 その一方でフォレンダムの降格は日に日に近づいている。昇降格プレーオフ圏内の16位ワールウェイクとの勝ち点差は「5」であり、残り4試合残していることを踏まえると逆転も不可能性ではない。ただ、直近10試合で1分9敗と絶不調だった14位エクセルシオールに0-4の大敗を喫するほど他チームとの実力差は明らかであり、奇跡の残留は極めて難しい状況にあるだろう。

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