失点の責任は伊藤敦樹だけではなく…
78分、敵陣内で伊藤がボールを奪われるとカウンターを受けて失点。伊藤は「判断のところで少し迷ってしまい、前に運ぶ選択をしましたが、タッチがでかくなって入れ替わりカウンターになりました。あれが失点につながって、今日の試合を崩してしまったのは事実。前半は個人としても、チームとしてもこれまでの試合に比べたら上手くいっていた分、もったいなかった」と苦い表情で振り返った。
失点は伊藤だけの責任ではなく、後ろの押し上げやスペースの管理に問題があったことも事実だが、「結果がすべてなので、あそこで決め切れなかったこと、失点に絡んでしまったこと、そこで評価されるのがサッカーなので非常に悔しいし、印象的にもよくはない。個人的にはフィーリングが良かったし、チームとしても良い形やバランスが良い試合ができた。だからこそ勝ちたかった」と続けた。
その後、交代カードを切った浦和が押し込むもスコアは動かず。前節の柏レイソル戦に続き、無得点での敗戦。終わってみればG大阪の4本に対し、浦和は3倍となる12本ものシュートを放つも、すべて空砲となった。
「シュートチャンスもあったので、入るか入らないかを突き詰めなければいけない。そのチャンスをもっと増やさないといけない」と大久保が言うように回数を増やしていく中で、個人の質とチームの質を上げ、決め切るためのチャンスを作る。そしてゴールに向かう意識を高めることが早急に求められる。