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イエロー2枚目なのに退場にならず?UCLでヴィラのGKエミリアーノ・マルティネスに「PK戦の特殊ルール」が適用される珍事

text by 編集部 photo by Getty Images

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エミリアーノ・マルティネス
【写真:Getty Images】



イエロー2枚提示されたものの退場にならなかったマルティネス

 UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)・準々決勝2ndレグ、LOSCリール対アストン・ヴィラの試合が現地時間18日に行われた。試合はPK戦の末ヴィラが勝利し、ベスト4進出を決めている。英メディア『SPORT BIBLE』は、PK戦でヴィラの守護神に起きたある珍事について報じている。



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 1stレグではヴィラがホームで2-1と先勝していたが、2ndレグで試合を優位に進めたのはフランスのリールだった。15分、DFガブリエル・グドムンドソンのクロスにMFユスフ・ヤズジュが合わせて、リールが2戦合計2-2の同点の状態に持ち込む。

 そして、67分には、コーナーキックからMFバンジャマン・アンドレが見事なヘディングシュートを決めて逆転に成功する。しかし、88分、クロスを処理したリールの守護神リュカ・シュヴァリエが味方と交錯してボールをファンブル。その隙を見逃さなかったヴィラのMFマティ・キャッシュが、こぼれ球を押し込んで土壇場で同点弾を決める。結局90分では決着がつかず試合は延長戦、そしてPK戦に突入する。

 珍しい場面が訪れたのはこのPK戦の最中だった。ヴィラのGKエミリアーノ・マルティネスが、相手選手を挑発するような仕草や、サポーターに「黙れ」というジェスチャーをしたところ、主審がイエローカードを提示。すでに、38分にカードを提示されていたマルティネスは、2枚目のイエローだったため退場になるかと思われた。しかし、その後も同選手はゴールマウスを守り続け、ピッチを後にすることはなかった。

 実は、サッカーの国際規則では「試合後にPK戦が行われる場合、試合中に競技者およびチーム役員に示された注意や警告は、PK戦に繰り越されない」と規定されており、試合中のイエローカードとPK戦のイエローカードは別物となっている。このような規則があったことによって、マルティネスも退場処分にはならずPK戦をプレーすることができた。

 同メディアは「あまり知られていないルールにより退場は免れた」と指摘し、「相手の2本のPKをストップしたマルティネスは、この日のヴィラにとってのヒーローと言える存在だろう」と、称賛の言葉を送っていた。

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【了】

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