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フォーカス 7か月前

前半戦とは別人…。今季後半戦で絶不調に陥る選手6人。得点から遠ざかるサッカー日本代表やW杯優勝メンバーも

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

モハメド・サラー(リバプール/イングランド)

リバプールFWモハメド・サラー【写真:Getty Images】


生年月日:1992年6月15日
リーグ前半戦成績:19試合12得点7アシスト
リーグ後半戦成績:7試合5得点2アシスト

 モハメド・サラーを評価するにあたって忘れてはならないのが「稼働率」の高さだ。昨シーズンは出場した公式戦51試合のうち、ベンチスタートはわずか3試合のみ。メンバー外も1試合しかなく、ほぼ全試合で先発出場を飾っていた。

 今シーズンも例年通り、開幕戦からコンディション万全で多くの試合に出場していた。実際に前半戦を終えた時点でプレミアリーグでは全試合に先発出場。その中で一時は得点ランキングでトップに立つなど、19試合で12得点7アシストとハイペースでゴールに絡んでいた。ところが、アフリカ・ネーションズカップに出場した後半戦は同大会でハムストリングを負傷したことで、珍しく欠場が続き、怪我から復帰後も本調子のパフォーマンスに戻すことができていない。

 その結果、第20節以降のプレミアリーグ後半戦では、わずか7試合の出場に留まっている。この7試合で5得点2アシストを記録しているのはさすがと言えるかもしれないが、その内容はかなり微妙で、切れ味鋭いカットインを始めとする彼本来の理不尽なプレーは鳴りを潜めている。実際にデータで比較をすると調子を落としているのは明らかで、決定率は20%から15%へとダウン。調子の良し悪しが出やすいデータである地上戦勝率も35%から28%へと下がっていた。

 リバプールは今シーズン限りでユルゲン・クロップ監督が退任することもあって、彼の下で有終の美を飾りたいところだろう。しかし、直近のクリスタル・パレスとのプレミアリーグ第33節ではサラーの決定機逸もあって0-1で敗れるなど、前線の選手の決定力不足が露呈している。タイトル獲得には絶対的エースの復活が不可欠であり、残りの数試合でエジプト代表FWは本来の調子を取り戻すことができるだろうか。

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