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自身の経験を子どもたちへ還元
元サッカー日本代表で、昨季限りで現役を引退した松井大輔氏が12日、横浜FCサッカースクールでの初指導を行った。「対人強化コース」の体験会として、小学1、2年生、同3~6年生を対象とした2クラスを直接指導。初指導を終えた松井氏は自身の経験を基に、この年代を指導するうえで意識したことを明かした。
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対人に特化した今回の体験会では、リフティングやドリブルなどを通じてボールに触れる感覚を養うことに重点が置かれた。印象的だったのは「いろんな位置でボールを触ろう」という声かけで、松井氏はその意図を次のように述べた。
「引退してから1か月、ボールを触らなかったんです。そうしたらやっぱり下手になっていた。次の1か月も触らなかったら、もう全然ボールを止められない……。俺、プロだったのに下手になってる。ああ、やっぱり毎日ボールを触るのが大事なんだなと思いました」
身を持って毎日ボールに触れることの重要性を痛感した松井氏は、「ゴールデンエイジと呼ばれる年代は、ボールフィーリングを養うことが一番大事」だと言う。現役時代にドリブラーとして活躍した経験も踏まえ、「リスクを冒すことを恐れないことを教えてあげたい」と述べる。実際に体験会でも子どもたちに「今できなくてもいいからやってみよう」と声をかけていた。
今回は体験会ということもあり、松井氏自身も子どもたちのリアクションを見るいい機会になったというが、実際のスクールでは本格的なプログラムが組まれるという。Jリーグやフランス・リーグ・アンをはじめとする海外リーグ、そしてFリーグ(フットサル)などを通じて得た知見を、次世代を担うプレーヤーたちに還元していくつもりだ。
「自分の中の引き出しを使いながら、プログラムを組んでいきます。今回は足裏を使って、今回はフットサルのやり方を取り入れて……。今までに経験していないことを知るのが大事だと思うので、アドバイスするというか、体験させてあげたい」
(取材・文:加藤健一)
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