王者・ヴィッセル神戸からのオファーに「すぐに『行きます』」
「リザーブであれ先発であれ、常にまったく同じ準備をしています。自分自身、川崎F時代にリザーブが長かったので、そのときの経験を生かして、特に心の部分でいい準備ができたと思っています」
その姿を見た吉田監督も、町田戦のゴールマウスをオビではなく新井に任せたのだろう。
J1リーグ連覇を目指す2024シーズンへ。神戸は前川を除いたキーパー陣の顔ぶれを刷新した。
プロ7シーズン目で初めて全34試合、3060分にわたってフルタイム出場を果たした前川とともにキーパーチームを形成した坪井湧也がジュビロ磐田へ、年代別のブラジル代表に選出された経験を持つフェリペ・メギオラーロが横浜FCへ、廣永遼太郎が関東サッカーリーグ2部のtonan前橋へ移籍した。
入れ替わる形で加入したのが、マリノスでJ1通算9試合に出場した身長193cmのオビ、筑波大卒のルーキーで190cmの高山、そして川崎F時代に同通算41試合に出場した185cmの新井だった。
2019シーズンのオフに完全移籍したJ2の千葉では「1番」を託され、全42試合、3780分にわたってフルタイム出場を果たした2020シーズンを含めて4年間で143試合に出場。昨シーズンの後半は先発に定着した鈴木椋大をリザーブとして支えた新井は、王者・神戸からのオファーに胸の高鳴りを覚えた。
「(千葉の強化部へ)すぐに『行きます』と伝えました。普通に考えればこんなチャンスはめったにないので、チャレンジさせてほしいと伝えさせてもらいました」