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明治安田J1リーグ第8節、FC町田ゼルビア対ヴィッセル神戸が13日に行われ、1-2でアウェイチームが勝利を収めた。これまで「大迫勇也依存症」を課題としていた神戸にとって、彼なしで首位チームを撃破した価値は勝ち点3以上のものがあると言っていい。この勝利が、今後へのヒントになるのかもしれない。(取材・文:元川悦子)
負けられない“似たもの同士”の対決
【写真:Getty Images】
J1初昇格ながら、今季開幕から首位を走ってきたFC町田ゼルビア。球際や寄せ、攻守の切り替え、リスタートの迫力といったキワの部分を徹底的に突き詰め、鹿島アントラーズや川崎フロンターレといった実績あるクラブの前に立ちはだかってきた。
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このスタイルは2023年のJ1王者・ヴィッセル神戸が目指すものと酷似している。だからこそ、4月13日の東京・国立競技場での一戦は絶対に負けるわけにはいかなかった。前節の横浜F・マリノス戦を落としている状況だけに、連敗は許されない。そういう意味でもチーム全体に気合が入っていた。
しかしながら、今回はエースFW大迫勇也が負傷離脱し、守護神・前川黛也も出場停止。攻守の要を欠く状況ではあったが、吉田孝行監督は大卒ルーキー・山内翔とGK新井章太を抜擢。前線は佐々木大樹と宮代大聖をトップに並べ、右に武藤嘉紀、左に山内を配置するという新たな陣容で挑んだ。
「サコ(大迫)がいるのといないのでは全然、存在感が違うが、いない中で選手個々を最大限生かすことを考えた。今日の武藤、佐々木、宮代の3人なら前線で十分パワーを出せるし、山内もいわゆる(広瀬)陸斗の役割ができる。一番いいチョイスだと思った」と指揮官は新たなアタッカー陣の編成理由を説明していた。
その思惑通り、神戸は宮代、佐々木、武藤の3人のスピードや推進力を前面に押し出しつつ、攻めを組み立てた。