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そのクラブに全てを捧げて、引退後もサポーターから熱烈な支持を受けるレジェンドと呼ばれる選手もいれば、移籍、給与、言動などが原因でサポーターから歓迎をされない「嫌われた選手」もいる。今回は、様々な理由からACミランで嫌われた6人の選手を紹介する。
GK:ジャンルイジ・ドンナルンマ(イタリア代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1999年2月25日
ミラン通算成績:251試合265失点
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イタリア代表のジャンルイジ・ドンナルンマは、ミランの下部組織で育った。すぐに頭角を現し、16歳だった2015年にセリエAデビューを果たすと、ディエゴ・ロペス、クリスティアン・アッビアーティといった先輩をベンチに追いやって、すぐにレギュラーに定着した。
その能力はすぐに注目を集め、2016年にはイタリア代表デビューを飾り、10代でイタリアを代表するGKに成長している。2018年4月にはセリエA100試合出場を達成。19歳49日での大台到達は、リーグ史上最年少記録だった。
それだけ圧倒的な能力を持つGKだっただけに、契約延長交渉はミランにとって大変だった。18歳のときに年俸600万ユーロ(約8億4000万円)と言われる破格の条件で契約し、2017年には兄で同じくGKのアントニオ・ドンナルンマを獲得するなど、クラブは居心地の良い環境をつくっていたが、その後の契約延長交渉はまとまらず、2021年夏にフリーでパリ・サンジェルマン(PSG)に加入している。
生え抜き選手の「裏切り」を、ミランファンはいまでも許していない。イタリア代表がミランの本拠地であるサン・シーロでプレーをすれば、ドンナルンマがボールに触れるたびにブーイングが起こる。昨年11月に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のミラン対PSGでは、ドンナルンマの画像が入った偽札がばらまかれた。
ドンナルンマ在籍時のミランは、セリエAの優勝争いに食い込むことができない厳しい時期だった。それを考えると、PSGへの移籍はビッグタイトルを目指す意味でも十分に理解できるものだったかもしれない。それでも、契約延長を拒否して資金力が豊富なクラブに移ったことは事実であり、ファンからすれば「金の亡者」に見えているようだ。
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【了】