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直近3試合連続で先発している川崎フロンターレの瀬川祐輔は、これまでほとんど経験したことのなかった右サイドバックでのプレーが続いている。ユーティリティー性を武器にする瀬川をもってしても「めちゃくちゃ難しい」と言う新たなポジションでの挑戦の苦悩に迫る。(取材・文:加藤健一)
3連敗の川崎フロンターレ、鬼木達監督が下した決断
【写真:Getty Images】
インターナショナルマッチウィークを挟んで再開となった明治安田J1リーグ初戦のFC東京戦で、川崎フロンターレは中断前と大きくメンバーを替えてきた。中盤の底に2人のMFを置く形にしただけでなく、センターバックには約1か月ぶりの先発となる高井幸大を抜擢した。
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さらに、右サイドバックには瀬川祐輔が入っている。今季の初陣である2月13日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16第1戦以来、リーグ戦では今季初先発だった。
川崎が中断期間を挟んで変化を求めたのには理由がある。湘南ベルマーレとの開幕節で逆転勝利を収めたものの、続くジュビロ磐田には5失点を喫して敗れ、そこからチームは3連敗していた。川崎はリーグ戦4試合で9失点、ACL2試合で6失点。「これまでの戦いを考えた中で、システムも含めて考えなければいけないというところに至りました」と鬼木監督が言うように、2週間の中断期間は、修正を図るのにはうってつけの舞台だと言っていい。
「自分たちがこれから目指していこうというものをアグレッシブに出してくれたと思う。何より闘う部分、走る部分を欠かさず、やるべきことをしっかりやってくれたことが良かった」
鬼木達監督が言うように、FC東京戦では[4-4-2]の2トップから連動したプレスをかけ、守備からリズムを作ろうという意識が強く感じられた。やるべきことが整理されたことでチームは連動性を取り戻した。その中で1人、慣れないポジションで奮闘していたのが、今年2月に30歳の誕生日を迎えた瀬川だった。