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明治安田J1リーグ第3節延期分、横浜F・マリノス対ガンバ大阪が10日に行われ、2-0でマリノスが勝利した。先制直後の54分から出場した植中朝日は、試合終了間際に追加点となるゴールをゲット。今季初ゴールに喜びを爆発させた裏側で、様々な感情が渦巻いていた。(取材・文:加藤健一)
「追加点を狙え」指揮官の意図をくみ取りピッチへ
「ほっとしています」という言葉の通り、植中の表情は緩んでいた。リーグ戦6試合目、公式戦9試合目での今季初ゴールは、「やっと決められたゴール」だった。「北九州から親が来ていて、今日は父親の誕生日だった。親が来たときに決めることが多いので、毎回来てもらおうと思って(笑)」と笑顔を見せた。
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ハリー・キューウェル監督が植中の投入を決めたとき、試合はまだスコアレスの状況だった。植中が宮市亮とともにピッチ脇で出場に備えていたその時、スコアが動いた。永戸勝也のパスを山根陸がポケットに侵入しながら受ける。山根はネタ・ラヴィを腕で制しながら切り返して右足でクロスを入れると、アンデルソン・ロペスは中谷進之介を背負いながらトラップし、素早く左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。
植中の投入を決めたときと状況は変わったが、キューウェル監督は決断を変えなかった。植中は指揮官から当初の予定通り「4-4-2で行こう」と告げられたという。「さらに追加点が欲しいという意図なんじゃないかと僕は感じた」という植中は、ロペスと並ぶ最前線へと入った。
「あれを決めていればもっと楽な展開になっていた」と反省したのは56分のシーン。ヤン・マテウスのクロスをファーで宮市が丁寧に頭でつなぐ。三浦弦太がロペスについたことでフリーになった植中が左足を振り抜いたが、シュートはGK正面に飛び、一森純が難なくキャッチした。
ただ、植中の気持ちはそこで切れなかった。