3位:アーセナル(イングランド)
【写真:Getty Images】
監督:ミケル・アルテタ(5年目)
23/24欧州CLグループリーグ成績:4勝1分1敗(1位)
戦力値:86(攻撃力21、守備力24、選手層22、勝負強さ20)
アーセナルがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメントの舞台に帰ってきた。ラウンド16ではポルトとPK戦にまでもつれる接戦を演じて勝利。実に14シーズンぶりに準々決勝へと進出を果たし、日本時間10日にバイエルン・ミュンヘンとの大一番を控えている。
現在のアーセナルの強みは欧州No.1と言っても過言ではない「守備力」だ。戦力値もこのランキングでトップの「24」とした。彼らの堅守は試合を戦うごとに強固となっており、プレミアリーグに限定すると11試合で4失点しか喫していない。ガブリエウ・マガリャンイスとウィリアン・サリバのCBコンビの相性は抜群で、一時はSBの選手層に不安を抱えていた中で冨安健洋が復帰を果たした。
隙が見当たらない守備陣に対して、「攻撃陣」には不安を抱えている。昨シーズンは華麗なパスワークから誰もがゴールを決めることができていたが、今シーズンは火力が落ちており、現時点でリーグ戦二桁ゴールを記録しているのはブカヨ・サカしかいない。CLでも同様で、試合を決定づけることができるストライカーが不在なのは大一番を勝ちきるためには不安材料と言える。
そして久々のCL出場ということもあり、チーム全体として他クラブと比較すると経験不足は否めない。ガブリエウ・ジェズスやオレクサンドル・ジンチェンコ、カイ・ハフェルツらCL決勝トーナメント経験者も何人かいるが、主力の大半がCL通算10試合以下の選手たちだ。それはミケル・アルテタ監督も同様で、カルロ・アンチェロッティ率いるレアル・マドリードやジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティよりも期待値では劣ってしまうだろう。