4位:パリ・サンジェルマン(フランス)
【写真:Getty Images】
監督:ルイス・エンリケ(1年目)
23/24CLグループリーグ成績:2勝2分2敗(2位)
戦力値:83(攻撃力22、守備力20、選手層23、勝負強さ18)
今シーズンがパリ・サンジェルマンにとって悲願のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝に向けての最大のチャンスとなるだろう。優勝候補がひしめくレアル・マドリードやマンチェスター・シティ、バイエルン・ミュンヘン、アーセナルとは別の山となり、彼らとは決勝まで当たることはない。
「選手層」の戦力値は全クラブでトップの「23」とした。日本時間11日に準々決勝1st legバルセロナ戦を控える中で、ルイス・エンリケ監督は6日に行われたクレルモン・フット戦でレギュラー組を軒並みベンチスタートに。その3日前に行われたスタッド・レンヌとの国内カップ戦準決勝戦から先発11人を入れ替えた。これだけ大胆なターンオーバーができるのは、すでにリーグ・アンの優勝を決定づけているからであり、この先はCLに集中して各メンバーのコンディションを調整できるのは彼らの強みと言える。
その中で最重要人物となるのがエースのキリアン・エンバペだ。レアル・ソシエダとのCL決勝トーナメント1回戦では個人技で相手守備陣を圧倒。ラ・レアルの選手たちは彼を全く止めることができずに完敗を喫した。異次元のスピードにフィニッシュワークの上手さは世界トップクラスであり、彼の得意な形に持ち込むことさえできればパリ・サンジェルマンの勝率は高まる。
一方で懸念をされているのが「18」に留まった「勝負強さ」だ。直近の数シーズンで超大型補強を繰り返しながらもビッグイヤーを獲得した経験はない。直近の2シーズンではベスト16で敗退と、あっさりとトーナメントで敗れた過去がある。ただ、これまでと違うとすれば監督の経験値だ。ルイス・エンリケ監督はバルセロナ時代にCL制覇の経験があり、これまでの起用法を見る限り選手のマネジメントも上手い。悲願の初優勝は彼の手腕に掛かっていると言って良いだろう。