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【アーセナル分析コラム】今が「最強」だと言える理由。ブライトン戦で再確認した、異常なまでの“こだわり”とは?

シリーズ:分析コラム text by 竹内快 photo by Getty Images

いまのアーセナルには死角がない


【写真:Getty Images】



 無失点への強いこだわりがよく表れていたのが、アディショナルタイムにジョアン・ペドロにシュートを打たれたシーンだ。マガリャインスが左足でシュートをブロックした時、彼の周りにいたチームメイトたちはまるでマガリャインスがゴールを決めたかのように祝福した。

 3-0でリードしていたのにも関わらず、シュートブロックを祝う選手たちに対して、アルテタ監督は「3-0でのチームの反応を見て、コーチ全員が本当に嬉しく思っている。選手たちがどれだけタイトルを欲しているか、そして1球1球に集中しているかが伝わってくるからね」(『football.london』)と語った。

 指揮官が話した通り、守備に集中するアーセナルの選手たちが見せるセカンドボール1球1球への執着は尋常ではない。「どれだけゴールを奪ったとしても、絶対に相手にゴールを許さない」という信念がピッチに立つ選手たち全員に共有され、実際の守備に表現されている。

 いまのアーセナルが自陣に引いて守った時、それを崩すことができるチームはそう多くはないだろう。そして、ボールを保持して攻め立てる“強者的なサッカー”も、しっかり守ってカウンターからチャンスを作る“弱者的なサッカー”も、両方の戦い方ができるチームに死角はない。そういう意味で、現在のガナーズを「最強」だと表現しても間違いではないはずだ。

(文:竹内快)

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