柏レイソル(2010年)
2010シーズン成績:23勝11分2敗(勝ち点80)
監督:ネルシーニョ
2010シーズンのJ2リーグでは、柏レイソルが抜群の安定感を見せて優勝した。
J1から降格してきた柏レイソルは、前年7月にネルシーニョ監督が就任し、2010シーズンはすでに戦術が浸透していた状態で始まっており、開幕から19試合無敗という見事なスタートを切っている。第3節からは17試合連続で得点を記録。レアンドロ・ドミンゲスがリーグ6位タイの13得点を挙げたほか、工藤壮人と林陵平が10得点ずつ決めており、様々なところからゴールを決めていた。
総得点がリーグトップタイの71だった攻撃も良かったが、それ以上に見事だったのは守備で、シーズン総失点は24で、ダントツの数字だった。MFの大谷秀和が中心となり、最終ラインの中央には、パク・ドンヒョクと近藤直也が君臨。右に小林祐三、左に橋本和が入って隙がなく、下部組織出身の酒井宏樹が出番を増やしたのもこのシーズンだった。
柏レイソルは、最後まで安定した戦いぶりで、シーズントータルでの敗戦がわずか2つ。第5節で首位に立ってから一度もトップの座を譲らず、4試合を残して昇格を決めた。
圧倒的な強さを見せた柏レイソルは、翌2011シーズンにJ1で優勝した。そんなチームと1年前まで戦っていたと考えると、J2の対戦相手はたまったものではなかっただろう。