藤枝MYFC
【写真:Getty Images】
順位:17位(勝ち点7)
成績:2勝1分5敗(3得点13失点)
監督:須藤大輔
悲願のJ2昇格から2年、藤枝MYFCは早くもJ3降格の危機を迎えている。
藤枝はJ2初年度の昨季、リーグワーストの72失点と粗さが目立ったものの、その分61得点と多くの得点を積み重ね、最終的に12位でフィニッシュ。初のJ2挑戦にしては上出来の結果で1年目を終えた。今季は課題の守備改善に向けブラジル人のカルリーニョスを獲得。背番号10を背負っていた横山暁之(ジェフユナイテッド千葉)が退団し痛手を負うも、中島大嘉(北海道コンサドーレ札幌)をローンで獲得するなど、J1クラブからも選手を引き抜き、スカッドに厚みを加えた。
しかし、昨年を超える躍進を期待された藤枝だが、問題のディフェンス面は改善されるどころか悪くなる一方だ。3失点以上で敗戦した試合がすでに3試合あり、苦しいディフェンス事情の改善はまだまだ先になりそうだ。一方的に攻められる展開が多いというわけではなく、ボール支配率も相手より高いのだが、無理に最終ラインからボールを繋ごうとして奪われ、ピンチを招くことが多く、ポゼッションの意識が悪い方向に働いている印象だ。
ただ、その意識がいい方向に働くこともある。第6節・ロアッソ熊本戦の1点目はGKからの正確なパスから速攻を始め、ゴールまで繋げた。8試合を終えまだ3得点という結果は気になるが、昨季同様に攻撃力を高めれば順位は上がっていくかもしれない。