「満足していない」指揮官が問題視した浦和レッズの試合運び
安定したボール保持から攻撃に出ると前田のクロスが福岡DF井上聖也の腕に当たりオンフィールドレビューを経て浦和にPKが与えられると、このチャンスをチアゴ・サンタナが決め切り2-1で逆転。ここまで結果が出ていなかった助っ人に待望の移籍後初得点が生まれた。
渡邊は言う。「ストライカーが決めることで士気が高まると言うか、そこからチアゴのプレーが良くなった。チアゴとしても嬉しいと言うか、ほっとした一面もあるだろうし、相乗効果でチームがどんどん良い方向に向かっていけばいい」。
その後もセカンドボールを拾い、サイドからサイドにボールを動かしチャンスを作ったが追加点は奪えずに試合は終了し、浦和が今シーズンのホームゲーム初勝利を飾った。
この日、福岡よりも10本多い、14本のシュートを記録したが、指揮官は攻撃面でのさらなるブラッシュアップを求める。「後半では6つか7つの大きなチャンスを作り、2点を取ることができた。2-1になった時に、あまりいかなくなったことには満足していない。攻め続けて3点目、4点目を取りにいかないといけない。アビスパも攻撃に出てきていたので、それを終わらせるためにも点を取らないといけない」。
相手の息の根を止め、戦意を喪失させるためには3点目、4点目となる追加点が必要だ。1つの考え方ではあるが、相手が点を取らなければいけない状況であれば、人数をかけリスクを負って攻撃を仕掛けてくるだろう。そこで受け身になり相手の圧力に屈すればピンチにさらされる。また事故のようなケースからの失点も考えられるからこその発言でなはないだろうか。