「ミスはダメですけど…」
【写真:Getty Images】
2人が入れ替わった後、前がかりになった渡邊は一段と攻撃的にプレー。推進力と爆発力をもたらした。それが20分の同点弾につながる。酒井宏樹からクロスが上がった瞬間、渡邊のマークについていた湯澤が被る形になり、彼は思い切り右足シュートを放ち、試合を振り出しに戻すことに成功したのだ。
「前半のミスを取り返したい一心で、なるべくゴール前に入りたいと思って中に入っていた。それが結果につながったのかなと思います。
僕は今までやってきたポジションではないSBに入っているからこそ、1つのミスで落ち込まないし、メンタル的に安定していた。ミスはダメですけど、守備で1対1でやられたとか、クロスに被って入れられるよりは、僕からしたら全然いいと思ってプレーできていた。こういう結果に結びつけられたと思います」と渡邊本人は左SBとしてポジティブなマインドを持ち続けていることを明かしていた。
ただ、彼が左ウイングに上がった後の仕掛けやゴール前での迫力を見れば、「渡邊の最適なポジションはやはり前ではないか」という考えを持つ人も少なくないはず。その疑問をあえて指揮官にぶつけてみると、こんな答えが返ってきた。