19位:柿谷曜一朗(徳島ヴォルティス)
【写真:Getty Images】
生年月日:1990年1月3日(34歳)
デビュー:2013年7月21日
デビュー時の市場価値:150万ユーロ(約2億1000万円)
デビュー時の所属クラブ:セレッソ大阪
柿谷曜一朗は、16歳327日という若さでプロデビューを果たした。これはセレッソ大阪の歴代最年少出場記録である。C大阪の下部組織からトップチームに昇格した当時、1歳年上で同期入団の香川真司より注目を集めていた。だが、香川の台頭や乾貴士の加入などで徐々に機会が減っていくと、練習への遅刻を繰り返すようになり素行の悪さも目立った。そして、2009年6月に徳島ヴォルティスへ期限付き移籍となる。
この移籍が転機となり、素行の悪さは次第に改善されていき、2011年には副キャプテンに任命された。そして、2012年1月にC大阪へ復帰している。2012シーズンは徐々に出場機会を得るようになり、J1リーグで11得点を記録。翌年からは、森島寛晃や香川、清武弘嗣などがつけたC大阪の栄光の背番号8をつけて主力としてプレーし、5月の月間MVPを受賞するなど活躍する。すると、2013年7月に東アジアカップ(E-1選手権)に出場するサッカー日本代表に選出された。
東アジアカップ第1戦の中国代表戦でA代表デビューを果たすと、1ゴール1アシストを記録。大会通算3ゴール1アシストの活躍で得点王となり、日本の初優勝に貢献した。その後、当時のザックジャパンのメンバーにコンスタントに選ばれ、2014年のブラジルワールドカップにも出場。代表デビューから約1年でW杯メンバーの座を掴んだ。W杯後の2014年7月にスイスの古豪・バーゼルへ移籍し海外挑戦する。2016年にC大阪へ復帰。名古屋グランパスでのプレーを経て、現在も在籍する徳島へ復帰となった。
代表デビュー時の市場価値は150万ユーロ(約2億1000万円)。バーゼルに移籍した当時は250万ユーロ(約3億5000万円)だった。天才と称された柿谷は現在34歳。持ち前のテクニックは健在で、今でも人々を魅了する。開幕から調子が上向かない徳島だが、副キャプテンとしてチームを支えている柿谷は、再びJ1でプレーすることができるか。