後半2得点。ハーフタイムで飛んだ声とは…
「それでも前半から自分たちは積極的に、攻撃でも守備でも前から行けていた。シュートの本数も自分の印象では多かったイメージでした。荒木に関しては、パスの精度であったり、うまくスペースでボールを受け取る技術は本当高いと思うので、自然と荒木にボールが入るシーンが多かったと思います」
鈴木唯人というエース級のアタッカー最終予選に招集できない可能性が高い今、荒木という新たなピースがチームを活性化してくれたことは、キャプテンマークを巻いた藤田にとっても朗報だろう。松木を含めた3人の関係性に目処がついたことも、大岩ジャパンとって力強い材料と言える。
前半のシュート数は相手の1本に対して10本。それで0-0というのは、やはり決定力に難があったと言わざるを得ないが、それでも今回の選手たちは焦れなかった。藤田も「ハーフタイムも『焦れずに行こう』という声は出ていましたし、みんなポジション同士で話し合っていたので、すごくいいよかった」とチームの状態をポジティブに捉えていた。
大人しい印象のパリ世代はここぞというところでディスカッションしたり、誰かが発信力を示すケースが少なかった印象で、そこが最終予選に向けての課題と言われた。が、U-23マリ代表に苦杯を喫したことがいい刺激になって、彼らの意識も変化しつつあるのだろう。