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日本代表 8か月前

「SBとしてどう生きるか」菅原由勢が出した答え。サッカー日本代表アジア杯の挫折から1カ月半で模索したスタンス【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Shinya Tanaka

さらなる前進への起爆剤。長友佑都や橋岡大樹から受ける刺激



 後半に入ると、日本代表はギアを上げてきた北朝鮮代表に攻め込まれ、アジアカップのイラン代表戦のようにシンプルにロングボールを蹴り込まれる流れになった。そこで、森保監督は迷うことなく5バックにスイッチ。虎の子の1点を守り切る策に打って出た。その時点で菅原はベンチに下がり、交代した橋岡大樹のプレーを外から見ることになった。

 個の打開力を前面に押し出したライバルの一挙手一投足を目の当たりにし、彼は大きな刺激を受けた様子だった。今回戻ってきた37歳のベテラン・長友佑都も含め、右SBの競争の厳しさを痛感したことも事実だろう。アジアカップで活躍した毎熊がベンチ外になるのだから、菅原もウカウカしてはいられない。そういった危機感を強く抱いたことも、1-0で逃げ切った北朝鮮代表戦の収穫だったのではないだろうか。

「今日の自分のパフォーマンスはまだまだ全然だったし、やれること、やらなきゃいけないことが沢山あるなと感じましたね。橋岡選手も長友選手も力があるから代表に来ている。その活躍を見たら刺激になるのは当然だし、自分も負けてられないなとも思いました」

 菅原は新たな闘志に火がついたという。彼はこの一戦をさらなる前進への起爆剤にしなければいけない。果たして彼は熾烈な右SB争いに勝って、再びファーストチョイスに君臨し、日本代表を勝たせられる存在になれるのか。再起を賭けたチャレンジはここからが本当のスタートだ。

(取材・文:元川悦子)

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【了】

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