「この1カ月半は考え直した」「どういう強みを出して生きていくべきなのか」
「律君とはつねにやりやすいなと思っているし、お互いを見ながらポジショニングができ、コミュニケーションも取れている。律君の強みを出してあげたいとも思ってたし、僕の強みも律君は尊重して引き出してくれた。いい関係ができていたと思います」
堂安との相乗効果で本来の躍動感や推進力が戻ってきたのも確か。前半の彼は前向きな印象を残したと言っていい。
「アジアカップもうは過去のこと。この1カ月半は、自分がどういう選手で、どういうプレーをすべきなのかをしっかり考え直したし、どういう強みを出して生きていくべきなのかを改めて模索した。やっぱり僕は攻撃のところで数字を残していくSBにならなきゃいけないし、とにかくアグレッシブに攻守に絡んでいく強みを突き詰めてやりたいと。そういったスタンスで取り組んだ結果、チームで数字もついてきている。それを代表でも出そうと思ったんです」
こう語気を強めた菅原は、日本代表として初めて挑んだビッグトーナメントでの挫折を糧に、いい意味での割り切りをピッチ上で示そう最大限トライしたという。
だからこそ、ゴールやアシストという明確な結果に直結するプレーがほしかった。実際、それに近いチャンスはあったが、クロスの精度を欠いたり、ボール1つ分ズレたりと、課題に直面した。後半も推進力や躍動感は示し続けたものの、決定的な仕事を見せられず、本人も悔しさを覚えたはずだ。